【北京=三塚聖平】中国の習近平国家主席は17日夜、トランプ次期米大統領と電話会談した。中国国営中央テレビ(電子版)が伝えた。
習氏は、台湾問題に関して「中国の国家主権と領土保全に関わることだ」と強調。米側に「慎重な処理」を求めた。
トランプ氏に対し「2つの国情が異なる大国として、中米間では不一致があることは避けられない」と指摘。その上で「鍵となるのは互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、問題を適切に解決する方法を見つけることだ」と訴えた。
会談では、ウクライナ危機などの国際問題についても意見交換を行った。習氏は、トランプ氏の就任に関し、「中米関係において良いスタートとなることを望んでいる」と呼び掛けた。
トランプ氏は、習氏と対話や意思疎通を継続することを望んだという。