中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」が低コストの生成人工知能(AI)モデルを開発したと伝わり、米国の株価が下落したことに関連し、トランプ米大統領は27日、南部フロリダ州マイアミでの演説で「安価ならよいことだ」とディープシークを評価した。米メディアが報じた。
この日のニューヨーク株式市場で米半導体大手エヌビディアの株価が前週末と比べて一時、18%以上下落。ロイター通信によると、エヌビディアの時価総額は5927億ドル(約92兆円)減少し、ウォール街の企業の1日当たりの損失としては過去最高となった。AI関連は総じて売られた。
演説でトランプ氏は「勝つための競争に全力を注ぐ必要があるという警鐘となるはずだ」と述べた。株式市場の動揺を収めるため、あえて冷静な姿勢を見せた可能性がある。