【ワシントン＝坂本一之】米FOXニュースは28日、大統領選に関する最新の世論調査で、民主党候補のハリス副大統領（59）の支持率が女性や黒人、若者の支持を得て接戦4州のうち3州で共和党候補のトランプ前大統領（78）を1～2ポイント上回ったと報じた。両氏の差は誤差の範囲内とも説明した。
ハリス氏の支持率は、南部ジョージア州と西部ネバダ州で50％となりトランプ氏を2ポイントリード。西部アリゾナ州でも50％で1ポイント上回った。
トランプ氏は南部ノースカロライナ州で50％の支持を得てハリス氏を1ポイントリードした。4州全体の支持率はハリス氏が50％で、トランプ氏が49％。
政策面では移民・国境や経済、中東問題でトランプ氏の方が「良い仕事をする」との回答が多かった。人工妊娠中絶と医療に関してはハリス氏の支持が上回った。
FOXニュースは、民主党全国大会や無所属のロバート・ケネディ・ジュニア氏（70）の選挙戦撤退の表明を踏まえ、今月23～26日に接戦4州で調査を実施した。
一方、ハリス氏は28日、副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事（60）とジョージア州でバスツアーを開始し、南部での支持拡大に向けテコ入れを図った。29日は同州で大統領候補として初めて報道機関のインタビューに臨む。
トランプ氏は29日から30日にかけて接戦州の東部ペンシルベニア州、中西部のミシガン州、ウィスコンシン州を回り、票の掘り起こしを狙う。