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トランプ氏待ち伏せ11時間半 ライフル銃は「SKS型」 バイデン氏「無事で安堵」

産経ニュース 2024年9月17日 7時3分

【ワシントン=大内清】11月の米大統領選で返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領を狙った暗殺未遂事件で、米司法省は16日、拘束されたライアン・ラウス容疑者(58)を銃の不法所持など2つの罪で刑事告訴したと発表した。同容疑者が現場に約11時間半にわたってひそみ、犯行機会をうかがっていたことも判明。今後、南部フロリダ州の連邦地裁大陪審で起訴手続きが行われ、罪状が追加される見通し。

ホワイトハウスによると、バイデン大統領は16日、トランプ氏と電話で話し、「(同氏が)無事だったことに安堵した」と伝達。トランプ氏も、大統領警護隊(シークレットサービス)による警備態勢について「良い会話ができた」との声明を発表した。

トランプ氏は16日、FOXニュース・デジタル版のインタビューで、大統領選で争う民主党のハリス副大統領やバイデン大統領による自身への批判的な発言が「私への銃撃の原因になっている」と主張した。

一方、米メディアによると、X(旧ツイッター)を保有する大富豪でトランプ氏を支持するイーロン・マスク氏は15日、「誰もバイデン/ハリスを暗殺しようとすらしない」とXに投稿。暗殺を扇動するかのような発言だと批判を浴び、その後、投稿を削除した。

事件は15日午後1時半ごろ、フロリダ州ウエストパームビーチにあるトランプ氏所有のゴルフ場で、プレー中のトランプ氏を警備していた警護隊員が敷地周辺の茂みにいるラウス容疑者を発見し発砲。同容疑者は車で逃走したが、警察に身柄を拘束された。

司法省によると、ラウス容疑者は15日午前2時ごろから発見されるまで約11時間半も現場にひそんでいたことが携帯電話の位置情報データから判明。現場では食料品の入った袋も発見された。

また現場で見つかったライフル銃は、当初発表されたAK47型ではなく「SKS型」だったとした。シリアル番号が削られ、出所が追跡しにくくされていたという。

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