Infoseek 楽天

トランプ氏、大統領候補指名受諾演説へ 銃撃後初 共和党大会で国民の結束訴え

産経ニュース 2024年7月19日 9時29分

【ミルウォーキー=平田雄介】11月の米大統領選に向け、共和党が中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の全国大会は18日(日本時間19日午前)、最終日の4日目を迎え、大統領候補に正式指名されたドナルド・トランプ前大統領(78)が指名受諾演説を行う。トランプ氏の演説は13日の銃撃で右耳を負傷してから初めて。

米メディアによると、トランプ氏夫人のメラニアさんが15日に大会が開幕してから初めてステージに登場する。トランプ氏は右耳にガーゼのようなものをあて、連日、会場に姿を見せてきた。

党全国委員会は、事件2日後に始まった大会のプログラムを計画通りに進め、政治暴力に屈しない姿勢を示してきた。会場内の大型モニターには、銃撃を受けて血を流すトランプ氏が拳を突き上げ、「戦え、戦え、戦え」と聴衆を鼓舞する姿が映し出され、党内の結束はさらに強まった。

銃撃を受けて、トランプ氏は準備していた指名受諾演説を改稿した。党派対立をあおる攻撃的な表現を和らげ、米国と国民の「結束」を促すことを重視。一方、自らの大統領在任中の「実績」を訴え、バイデン大統領(81)率いる民主党政権に対する「優位性」を示す建付けは維持した。

他方、バイデン氏への撤退圧力が強まる民主党では18日、オバマ元大統領が最近、バイデン氏は立候補継続を再考すべきだとの考えを周辺に伝えたと報じられた。オバマ氏は党内で絶大な人気を誇るだけに、新型コロナウイルスに感染し、認知能力の低下に加えて健康不安も増したバイデン氏にとり、大きな痛手だ。

この記事の関連ニュース