【ミルウォーキー=大内清】選挙演説中に銃撃事件の標的となった米共和党のトランプ前大統領(78)が15日、負傷した右耳に大きな絆創膏(ばんそうこう)のようなものを貼った状態で、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催されている共和党全国大会の会場に登場した。満面の笑みを浮かべながら片手をあげ、聴衆からの「USA!」の連呼に応えた。
トランプ氏は15日、同大会で正式な候補者指名を受けた。大会最終日の18日に受諾演説を行う見通し。同氏は事件後の14日に行った米紙ワシントン・エグザミナーとのインタビューで、事前に用意していた演説草稿を大幅に書き換え、民主党・バイデン政権への批判よりも国民の団結に重点を置いたメッセージを発するとの考えを示した。