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米上院、共和党で造反もヘグセス氏承認 トランプ氏「偉大な国防長官になる」

産経ニュース 2025年1月25日 13時21分

【ワシントン=坂本一之】米上院本会議は24日、トランプ大統領が国防長官に指名した元保守系テレビ司会者で退役軍人のピート・ヘグセス氏(44)の人事を承認した。採決では上院多数派を占める与党共和党の議員3人が反対し賛否同数となったが、最終的に上院議長を兼ねるバンス副大統領が決裁票を投じて承認された。トランプ氏は政権の安定運営に向け、ハードルの1つを超えた。

ヘグセス氏に関しては過去の性的暴行疑惑などがメディアに報じられ、共和党内からも疑問視する声があがっていた。トランプ氏は議員側に圧力をかけるなどしていた。

上院(定数100)の勢力は共和53、民主47。ヘグセス氏の人事に共和党から重鎮のマコネル議員ら計3人が反対票を投じ、賛成50、反対50の同数となったため、合衆国憲法の規定に基づき、史上2度目となる副大統領の決裁票で決めた。

閣僚人事を巡っては、当初、司法長官に指名されていたゲーツ元下院議員に違法な性的行為などの疑惑が浮上し辞退したことなどもあり、ヘグセス氏の人事が議会に拒否されればトランプ政権にとっては大きなダメージとなる可能性があった。

このためトランプ氏は共和党の上院議員と会談するなどし、賛成票を投じるよう促していた。トランプ氏は24日、自身の交流サイト(SNS)に「おめでとう。偉大な国防長官になるだろう!」と書き込んだ。

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