【ワシントン=坂本一之】トランプ次期米大統領は1日、アラブ・中東問題を担当する大統領上級顧問にレバノン系米国人で実業家のマサド・ブーロス氏を起用すると発表した。ブーロス氏はトランプ氏の次女ティファニー氏の義父で、大統領選でバイデン政権に不満を持つアラブ系有権者の支持獲得に貢献した。
トランプ氏は声明で、ブーロス氏の起用理由について「長年にわたり共和党と保守派の価値観を支持している」と説明。「中東の平和」を重視し「米国の利益」のためになると強調した。
米メディアは、トランプ氏側とパレスチナ自治政府側をつなぐ役割を担っていると報じている。
トランプ氏は11月30日、駐フランス大使に長女イバンカ氏の夫であるクシュナー氏の父を指名していて、政権の要職に子供の義父を指名するのは2人目となる。