【ワシントン=大内清】トランプ米大統領は7日、ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と来週にもワシントンで会談する可能性があると明らかにした。「ウクライナの地中に眠るレアアース(希土類)について話し合いたい」と述べた。またプーチン露大統領とも「話すかもしれない」とした。ホワイトハウスでの石破茂首相との会談冒頭で記者団に語った。
トランプ氏とゼレンスキー氏の会談が実現すれば、第2次トランプ政権発足後で初めて。トランプ氏は3日、米国がこれまでウクライナに軍事・経済支援の見返りとして、同国で産出されるレアアースの権益を求めていると説明していた。
またトランプ氏は7日、「ウクライナの戦争では人が死にすぎている」とし、改めて早期停戦を目指す考えを強調した。
一方、ゼレンスキー氏は7日、ロイター通信とのインタビューで、トランプ氏がプーチン氏と会うよりも前に自身がトランプ氏と会談することが「極めて重要だ」とし、トランプ氏との早期の会談に強い意欲を示した。その上で、ウクライナにとっては「安全の保証に関する問題が(トランプ氏との会談で)最も重要な議題となる」と語った。