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イスラエル軍、レバノン南部へ限定地上作戦開始 侵攻は2006年7月以来、約18年ぶり

産経ニュース 2024年10月1日 8時55分

【ワシントン=大内清、テルアビブ=佐藤貴生】イスラエル軍は1日、親イラン民兵組織ヒズボラを掃討するため、レバノン南部への「限定的な地上作戦」を開始したと声明で明らかにした。米メディアなどが伝えた。侵攻は2006年7月以来、約18年ぶり。

AP通信によると、イスラエル軍は国境沿いの複数の村を攻撃。レバノン保健当局は1日、過去24時間で95人が死亡、170人以上が負傷したと伝えた。

米国務省のミラー報道官は9月30日の記者会見で、イスラエルには「ヒズボラによる攻撃に対して自衛の権利がある」と強調。「国境付近の両国住民が自宅へ戻れるよう、究極的には紛争の外交的解決が望ましい」と語った。

イスラエル軍は自国北部の3地区を軍事エリアに指定し、民間人の立ち入りを禁じたほか、ベイルート南部の一部地区に避難勧告を出していた。

レバノンでは約2週間前、ヒズボラ戦闘員が使う小型通信機器が一斉爆発し、イスラエルが関与したとの見方が出た。その後、イスラエル軍はレバノンの首都ベイルート南郊のヒズボラの拠点などに激しい爆撃を行い、長期間指導者として君臨したナスララ師ら複数の幹部司令官を殺害した。ヒズボラ内部の通信網は寸断され、指揮命令系統は混乱している可能性が高い。

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