【台北=西見由章】太平洋島嶼(とうしょ)国3カ国を歴訪する初外遊に出発した台湾の頼清徳総統は11月30日(日本時間12月1日)、経由地の米ハワイ州に到着し、真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊する「アリゾナ記念館」やハワイ最大のビショップ博物館などを視察した。総統府が発表した。
頼氏のチャーター機がホノルル国際空港に到着すると、グリーン・ハワイ州知事やブランジャルディ・ホノルル市長らが出迎えた。
台湾の中央通信社によると、頼氏はアリゾナ記念館で戦死者らに黙禱をささげ、「中華民国(台湾)の頼清徳総統」と書かれた花輪を贈った。在留台湾人との夕食会では「平和を確保する重要性に一層気づかされた。平和は極めて貴重であり、戦争に勝者はいない」とあいさつした。