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バイデン氏、米上下両院選の影響も懸念し大統領選出馬辞退を決断、支持率は「互角だった」

産経ニュース 2024年8月12日 14時23分

【ワシントン=坂本一之】11月の米大統領選を断念した民主党のバイデン大統領は11日放送のCBSテレビのインタビューで、大統領選と同時に実施される上下両院選を巡り「多数の民主党議員は私(の選挙戦継続)が悪影響を与えるのではないかと考えた」と述べた。共和党大統領候補のトランプ前大統領の返り咲きを阻止するとともに、上下両院選への懸念を踏まえて撤退を判断したことを明らかにした。

バイデン氏は、大統領選の世論調査で自身とトランプ氏の支持率は「互角だった」と述べ、勝利する可能性があったことを強調。その上で、自身が選挙戦に留まることで上下両院選への悪影響が話題になることを「懸念していた」とし、そうなれば大統領選に「集中できなくなる」と語った。

また、「最も重要な義務を果たさなければならないと考えた。(大統領選で)トランプを打ち破ることだ」とも述べ、出馬断念の理由を語った。バイデン氏は、トランプ氏の勝利は米国にとって「危険」だと語り「民主主義の維持」を訴えた。

大統領選でトランプ氏が敗北した場合、来年1月に政権が平和的に移行できるか「全く確信がない」と述べ、混乱する可能性に懸念を示した。

ハリス氏が選んだ副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事について「素晴らしい人物だ。彼は頭が切れる」と評価。短期決戦に挑むハリス、ウォルズ両氏は「ずばぬけたチームだ」とし勝利に期待を示した。

一方、パレスチナ自治区ガザで続くイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の戦闘に関し、停戦は「まだ可能だ」と語った。インタビューは7日に行われた。

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