【ニューヨーク=本間英士】カナダのトルドー首相は3日午後、関税措置を巡りトランプ米大統領とこの日2回目となる協議を行い、米国による関税発動が少なくとも30日間延期されるとX(旧ツイッター)で明らかにした。合成麻薬「フェンタニル」の米国への流入阻止に向け、国境警備を強化する。
トランプ氏は1日、フェンタニルなどの米国流入への責任があるとして、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税と、中国に10%の追加関税を課す大統領令に署名。トルドー氏は米国製品に25%の報復関税を課すと表明した。
その後、トランプ氏は3日朝にメキシコのシェインバウム大統領と協議し、メキシコからの輸入品については関税発動を1カ月延期することで合意した。