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米イスラエル首脳、イランへの報復巡り電話会談へ ヒズボラは停戦受け入れの意思表明

産経ニュース 2024年10月9日 18時34分

【テルアビブ=佐藤貴生】バイデン米大統領は9日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談する見通しだ。米ニュースサイト、アクシオスが伝えた。ネタニヤフ氏が明言したイランへの報復攻撃などを協議する方針という。米政府当局者は、会談でバイデン氏が抑制された報復を行うよう求める意向だと述べた。

イランは1日、イスラエルに弾道ミサイル約180発を発射して攻撃した。大半は迎撃したが、ヨルダン川西岸地区で1人が死亡し、空軍基地などが損傷した。アクシオスによると、イランへの報復は軍事目標への空爆と要人暗殺などの工作を合わせたものになる可能性がある。

ネタニヤフ首相は8日、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師の後継者2人を殺害したとし、組織に打撃を与えたと述べた。次期指導者候補だったサフィエディン師らを指すとみられるが、同師の安否はイスラエル軍がなお確認を進めている。

ヒズボラは9日、イスラエルとの国境付近に迫撃砲などを発射し、地上侵攻したイスラエル軍の兵士を攻撃した。イスラエル軍は8日、レバノンの首都ベイルート南郊のヒズボラの地下施設を空爆し、少なくとも50人を殺害したと発表。激しい交戦が続いている。

ヒズボラのナンバー2、カセム師は停戦に向けた試みが進んでいるとし、これを支持すると述べた。ヒズボラがイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の停戦を条件に挙げず、自らの停戦に前向きな姿勢を示したのは昨年10月の交戦開始以来、初とみられる。

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