【ワシントン=坂本一之】11月の米大統領選の民主党候補に確定したハリス副大統領(59)は4日、ランニングメート(伴走者)となる副大統領候補の最終選考を進めた。6日までに決定し、共に大統領選の行方を左右する7つの接戦州を回って支持獲得を図る予定だ。
米メディアによると、ハリス氏は4日、有力候補と目される東部ペンシルベニア州のシャピロ知事(51)や中西部ミネソタ州のワルツ知事(60)、西部アリゾナ州選出のケリー上院議員(60)らと面談。シャピロ氏とケリー氏は接戦州の政治家で、票の積み増しが期待できる。
また、3氏はいずれも白人男性。ハリス氏自身は主要政党で黒人・アジア系の女性としては初の大統領候補となる。このため、支持層を広げられるよう自身と異なる背景の人材を登用する狙いがありそうだ。
シャピロ氏はペンシルベニアで高い人気を誇る。ケリー氏は海軍出身で元宇宙飛行士という異色の経歴を持ち知名度がある。ワルツ氏は地方の声を重視し、庶民派として知られる。
ハリス氏は副大統領候補選定に際し、能力や自身との相性、価値観などを重視しているとされる。
候補決定後、6~10日には、ペンシルベニアを皮切りにミシガンやアリゾナなどの激戦州を共に訪問し、支持拡大を狙う。
一方、大統領選に共和党候補として出馬するトランプ前大統領(78)は4日、自身のソーシャルメディアで株価下落などを巡って、バイデン政権のナンバー2を務めるハリス氏を批判した。