【ワシントン=坂本一之】トランプ次期米大統領は16日、南部フロリダ州の私邸マールアラーゴで記者会見し、石破茂首相と会談する意向を示した。記者団から来年1月20日の就任前に会談する可能性を問われ、「彼ら(日本側)が望めばあり得る」との考えを示した。
トランプ氏は会見で、日本の首相という立場に対し「大きな敬意を払っている」と述べ、石破首相に「ぜひ会いたい」と語った。15日に面会した安倍晋三元首相の妻、昭恵さんを通し本などの記念品を石破首相に贈ったことを明らかにした。
トランプ氏は、昭恵さんと面会した理由に関し、自身が安倍元首相と「とても親しかった。彼は素晴らしい人物だった」と述べ、「シンゾーへの敬意だ」と説明した。妻のメラニアさんと昭恵さんが「とても親しかった」とも語った。
また、駐日大使の可能性が報じられた実業家出身のジョージ・グラス氏について「とても尊敬されている人物だ。われわれは日本をとても重要と考えている」と述べ、否定しなかった。
石破首相は今年11月に南米を訪問した際、経由地となる米国でトランプ氏との会談を求めたが見送られていた。