【ワシントン=塩原永久】11月5日の米大統領選で実業家のイーロン・マスク氏がトランプ陣営に献金した額が、約2億5900万ドル(約390億円)に上ったことが分かった。連邦選挙委員会(FEC)が公開した情報をもとに米メディアが6日報じた。
マスク氏は米電気自動車(EV)大手テスラなどを経営。政治資金団体などを通じて資金を拠出した。資金は選挙戦を左右する接戦州に重点的に投じられており、トランプ次期大統領の勝利を後押しした可能性がある。
マスク氏は7月にトランプ氏が暗殺未遂に遭った直後にトランプ氏支持を正式表明した。次期政権で連邦政府の改革を進める新組織「政府効率化省」トップを任されるなど、トランプ氏に急速に近づいたとされる。
今回の大統領選では、マスク氏のほかにも、米投資会社ブラックストーンのシュワルツマン最高経営責任者(CEO)らの大物実業家がトランプ氏支援に回った。トランプ氏が次期財務長官に指名したスコット・ベセント氏も投資ファンドの有力な経営者。