Infoseek 楽天

バイデン氏、ゼレンスキー氏と会談 1兆円超の軍事支援、長距離兵器は容認せずか

産経ニュース 2024年9月27日 7時35分

【ワシントン=渡辺浩生】バイデン米大統領は26日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。バイデン氏は先に発表した約80億ドル(約1兆1560億円)の軍事支援を実施すると伝え、ゼレンスキー氏はロシアの侵略に対する戦勝計画について説明し、協力を求めた。

ゼレンスキー氏は会談冒頭「われわれの勝利にあなた(バイデン氏)の決意は極めて重要だ」と訴えた。米紙ワシントン・ポストによると、ゼレンスキー氏は米国製の長距離兵器によるロシア領内への攻撃容認を求めたが、核兵器保有国ロシアの軍事行動激化を懸念するバイデン氏は認めなかった。

発表された声明によると、両氏は戦勝計画の外交、経済、軍事の分野に関し意見交換。計画実現に向け両国政府が「次の段階」について集中協議することで一致した。バイデン氏は「勝利に必要な支援を行う決意」を強調したとしている。

約80億ドルの軍事支援では、長射程の攻撃能力を強化するため誘導滑空爆弾を供与、欧州諸国が提供を始めたF16戦闘機の操縦士訓練を強化する。防空能力増強のため地対空誘導弾パトリオットの追加供与も盛り込んだ。

バイデン氏は自ら決定した支援が「将来の(停戦)交渉におけるウクライナの立場を強化する」と強調。同国の支援を協議する約50カ国の首脳級会合を10月12日にドイツで主催すると表明した。

米大統領選の民主党候補ハリス副大統領も26日、ゼレンスキー氏と会談。ハリス氏は会談に先立ち「ウクライナへの支持は揺るぎない」と述べ、同盟友好諸国とともに長期的に支援を継続する決意を訴えた。

一方、共和党候補のトランプ前大統領は同日、ゼレンスキー氏と27日にニューヨークで会談すると明らかにした。

この記事の関連ニュース