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無所属ケネディ氏、近く大統領選撤退を表明へ トランプ支持表明も、米報道

産経ニュース 2024年8月22日 7時27分

【シカゴ=渡辺浩生】米主要メディアは21日、大統領選に無所属で出馬している弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)が近く選挙戦から撤退する見通しだと報じた。NBCテレビは複数の関係筋の話として、ケネディ氏は共和党候補のトランプ前大統領(78)を支持する意向だとしている。

ケネディ氏は23日に西部アリゾナ州で今後の計画について演説する予定で、撤退を表明する可能性がある。同州で予定されるトランプ氏の選挙集会にケネディ氏が一緒に登壇する可能性もあるという。

ケネディ氏は、共和党のトランプ氏と民主党のバイデン大統領(81)との高齢対決に不満を抱く両党の穏健派や無党派層の受け皿として、一定の存在感を示してきた。

しかし、バイデン氏の撤退を受けハリス副大統領(59)が民主党候補となって支持者がじわじわと離反。米紙ワシントン・ポストが18日に発表した最新世論調査によると、3者対決の支持率はハリス氏47%、トランプ氏44%に対しケネディ氏は5%。7月初旬の9%から低下した。

米メディアによると、トランプ氏陣営は、ケネディ氏の撤退を見越して働きかけを続け、支持の見返りにトランプ氏が再選した際には閣僚など要職に起用することも検討されてきた。トランプ氏もCNNテレビに対し、ケネディ氏の政権参画に前向きな考えを示している。

一方、開催中の民主党全国大会を通じて無党派層を含む支持拡大を狙うハリス氏の陣営にとり、ケネディ氏がトランプ氏の支持に転じた場合の影響は無視できないとみられる。

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