【ワシントン=本間英士、坂本一之】5日投開票の米大統領選で、開票作業が続いていた西部アリゾナ州で共和党候補のトランプ前大統領(78)が勝利し、接戦7州全てをトランプ氏が制した。全50州と首都ワシントンの結果が出そろった。
主要メディアは9日、最後まで勝敗が決まっていなかったアリゾナ州についてトランプ氏が勝利を確実にしたと報じた。
大統領選は人口に基づき各州と首都ワシントンに割り当てられた大統領選挙人計538人の過半数270人を獲得した候補が当選する仕組み。
トランプ氏は312人を確保し、民主党候補のハリス副大統領(60)は226人にとどまった。
大統領選と同時実施された連邦議会の上下両院選では、下院(定数435)の多数派を巡る共和党と民主党の戦いが続いている。米CNNテレビによると、10日午後7時(日本時間11日午前9時)現在、共和党が214議席、民主党が205議席を確保。共和党が過半数の218議席に近づいている。上院は共和党が4年ぶりの奪還を果たしている。
トランプ氏は新政権の人事を巡り9日、自らの交流サイト(SNS)で、1期目の政権で国務長官などを務めたポンペオ氏や、共和党候補指名を最後まで争ったヘイリー元国連大使を「起用する考えはない」と明かした。トランプ氏の政権移行チームは就任直後に実施する施策の検討も進めている。