米首都ワシントン近郊で1月29日に小型旅客機と陸軍ヘリコプターが衝突した事故で、陸軍は、ヘリの乗員3人のうち氏名を公表していなかった1人を女性士官のレベッカ・ロバック大尉(28)と明らかにした。ロバック大尉は今も行方が分かっていない。米メディアが報じた。
当初、飲酒の上での操縦が原因とするデマが流れたため、ロバック大尉の家族が身元を公表しないよう求めていたという。
ロバック大尉は2019年にノースカロライナ大チャペルヒル校の予備役将校訓練課程から航空士官となり、事故機と同型のUH60ブラックホークでの飛行時間は約500時間。事故当時は副操縦士を務めていた。
ホワイトハウスの式典アシスタントも担当し、先月4日にファッションデザイナーのラルフ・ローレン氏に大統領自由勲章が贈られた際にはローレン氏をエスコートした。
ロバック大尉を知る軍人たちはCNNテレビに対し「陸軍航空のために生まれてきたような操縦士」「全てにおいて優秀」「意欲的で勤勉な士官」と話した。
陸軍によると、ヘリを操縦していたのはアンドリュー・イーブス准尉(39)、もう1人はライアン・オハラ2等軍曹(28)。