【シカゴ＝平田雄介、坂本一之】11月の米大統領選に向けた民主党全国大会は3日目を迎えた21日、クリントン元大統領（78）が演説し、大統領候補のハリス副大統領（59）の勝利へ協力を呼び掛けた。副大統領候補に指名されたウォルズ・ミネソタ州知事（60）も登壇し、指名受諾演説を行う。
クリントン氏は演説で「ハリス氏はビジョン、経験、意志などを持つ大統領選で唯一の候補者だ」と強調。共和党大統領候補のトランプ前大統領（78）について「混乱を引き起こす」と批判した。
中西部イリノイ州シカゴで開かれている民主党全国大会は初日の19日にバイデン大統領（81）、2日目にオバマ元大統領（63）、3日目はクリントン氏が登壇する演出でハリス氏への強い支持を内外に示し、支持拡大を図った。
史上初の女性大統領を目指すハリス氏は、最終日の22日に指名受諾演説を行い、打倒トランプ氏を掲げ必勝を誓う。
トランプ氏は21日、接戦州の南部ノースカロライナ州で演説し、ハリス氏について「急進的な左翼」だと批判した。