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トランプ氏、不倫口止め有罪も「無条件放免」 「完全に無罪」強調 NY州地裁

産経ニュース 2025年1月11日 0時6分

【ニューヨーク=本間英士】トランプ次期米大統領に有罪評決が出ている不倫口止め料を巡る会計不正処理事件で、東部ニューヨーク州地裁は10日、有罪評決を維持しつつも禁錮や罰金などの刑罰は科さない「無条件での放免」を言い渡した。20日に大統領に就任することを考慮した。トランプ氏は有罪評決を受けながら就任する初の米大統領となる。

トランプ氏は南部フロリダ州の邸宅からオンラインで出廷した。同氏は起訴について「不適切だった」と主張し、政治的動機に基づいた訴追だと改めて批判。「私は何も悪いことはしていない。完全に無罪だ」と強調した。

量刑言い渡しに先立ち、検察側も「無条件での放免」に同意する立場を表明。トランプ氏は言い渡しの後、「茶番劇は終わった。国民の司法制度に対する信頼を回復する」などとして、自身の交流サイト(SNS)で控訴する方針を示した。

トランプ氏は2016年の大統領選前、不倫関係にあったと訴える女性への口止め料を顧問弁護士に立て替えさせ、当選後の17年に弁済した際、一族企業の帳簿などで「法務費用」と偽り、州法に違反したとして昨年5月に有罪評決を受けた。

トランプ氏側は、公判での証拠の一部が大統領の「公務」に関わっており、同氏にも免責特権が適用されると主張。評決の無効を求めたが、却下されていた。

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