【パリ=三井美奈】トランプ次期米大統領は7日、パリを訪問し、ウクライナのゼレンスキー大統領、マクロン仏大統領と3者会談を行った。ロシアのウクライナ侵略や安全保障が議題となったもよう。ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)に「われわれは共に取り組み、接触を続けることで合意した。力を通じた平和は可能」と書き込んだ。
ゼレンスキー氏は「生産的でよい3者会談だった」と評価。トランプ氏と握手する写真を投稿し、「トランプ氏は常に毅然としている。私は感謝している」「われわれはみんな、この戦争をできるだけ早く、公正な方法で終わらせたいと思っている」と発信した。会談はエリゼ宮(仏大統領府)で行われた。
トランプ氏は3者会談に先立ち、マクロン氏と2人で会談した。予定より40分遅れて到着し、記者団に「いま世界はおかしくなっているようだ。そのことを話し合う」と述べた。その後、ゼレンスキー氏が加わり、3者会談は約40分間続いた。マクロン氏はXに「平和と安全保障のために共に努力を続けよう」と投稿した。
会談は、7日のパリ・ノートルダム大聖堂の再開式典にあわせてマクロン氏が呼びかけた。トランプ氏は7日、英国のウィリアム皇太子とも会談。式典会場でポーランドのドゥダ大統領、イタリアのマッタレッラ大統領ら各国首脳と言葉を交わした。今回の訪仏は、トランプ氏が11月の大統領選で勝利した後、初めての外遊となった。