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トランプ氏、ハリス氏との再討論を否定 初回で「勝った」と改めて主張

産経ニュース 2024年9月13日 7時48分

【ワシントン=大内清】11月の米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領(78)は12日、自身の交流サイト(SNS)への投稿で、民主党候補のハリス副大統領(59)との2度目のテレビ討論会は行わないと表明した。10日に実施された初の討論会はハリス氏が優勢だったとの評価が強く、トランプ陣営は討論を重ねることに利点はないと判断したとみられる。

これに対しハリス氏は12日、南部ノースカロライナ州での演説で「この重要な選挙で争われているものを有権者に示すため、討論会をもう一度行うべきだ」と主張した。

トランプ氏は投稿で、10日の討論でハリス氏に「勝った」と主張。再戦を望むのは敗者がすることだとして、これ以上の討論に応じるつもりはないとした。

一方、ロイター通信などが12日に発表した世論調査結果によると、10日の討論内容について多少でも見聞きした人のうち53%が「ハリス氏が勝った」と回答。「トランプ氏が勝った」との答えは24%にとどまった。支持率ではハリス氏(47%)がトランプ氏(42%)を5ポイント上回った。

討論会を巡り、米国の政治専門家らの間では、冷静さを失ったトランプ氏が自滅したとの評価が目立つ。著名な共和党系政治アナリストのカール・ローブ氏は12日付の保守系紙ウォールストリート・ジャーナルへの寄稿で、「トランプ氏の方がハリス氏よりも発言の誤りがはるかに多かった」などと指摘し、討論会はトランプ陣営にとって「想像を上回る大惨事となった」と断じた。

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