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「嫌な女」「気味悪い犬ころ」…繰り返すトランプ氏の「暴言」

産経ニュース 2024年11月7日 20時13分

米大統領選は、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)を破り、返り咲きを果たした。トランプ氏といえば、これまでに数々の「放言」や「暴言」を繰り返し、物議を醸してきた。

政治経験のない実業家として立候補した2016年米大統領選では、既存政治に不満を持つ有権者の支持を集め初当選した。討論会では、民主党候補のヒラリー・クリントン氏の発言中に「なんて嫌な女だ(Such a nasty woman)」と発言する一幕も。行き過ぎた「アウトサイダー」ぶりに批判が集まった。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記に対しては、お互いに罵倒合戦を繰り広げる中で、「リトル・ロケットマン」や「気味の悪い犬ころ」などと揶揄した。これに対して金氏は「老いぼれ狂人」などと応戦。2018年6月にはシンガポールにて史上初めての米朝首脳会談を実現したが、翌19年2月、ベトナムでの再会談は決裂。挑発と融和路線の転換に翻弄された。

今回の選挙戦では不正確な情報を口にし、正される場面が目立った。今年8月、実業家のイーロン・マスク氏との対談では、平成23年の東京電力福島第1原発事故の影響について、「3千年は土地に戻れない」と語り、実際に福島を訪れたことがあるマスク氏に反論された。

9月のハリス氏との討論会では、不法移民問題に関して「彼らは犬や猫、住民のペットを食べている」と発言。ハリス氏は苦笑し、司会者は「それについての信頼に足る報告書はない」と訂正した。

7月の暗殺未遂事件では右耳を負傷したが、しばらくして立ち上がると聴衆に向かって「ファイト!」と繰り返し拳を掲げた。10月、同じ場所で集会を開き演説し、強い指導者像を印象付けた。

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