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ハリス氏、接戦2州で労働者・労組重視アピール トランプ陣営と票争奪 米大統領選

産経ニュース 2024年8月8日 17時16分

【デトロイト=坂本一之】米民主党のハリス副大統領(59)は7日、11月の大統領選に向けて接戦州の中西部ウィスコンシン州とミシガン州で集会を開き、共和党のトランプ前大統領(78)の打倒を掲げ支持を訴えた。両陣営はこの2州で労働者や労働組合票の奪い合いを繰り広げていて、共和党副大統領候補のバンス上院議員(40)も同じ州を訪れハリス氏を批判した。

ハリス氏は民主党副大統領候補のワルツ・ミネソタ州知事(60)と一緒に、ウィスコンシン州オークレアと、ミシガン州デトロイトを訪れ演説。デトロイトでは参加した全米自動車労働組合(UAW)のフェイン会長に謝意を示し、「UAWはいつも働く人々のために取り組んでいる」とたたえ、支援を求めた。

ハリス氏は労働者重視を訴え、ワルツ氏も「中産階級」が重要だと強調した。ワルツ氏は「トランプ氏が(大統領時代に)経済をどん底に突き落とした」とも主張し、トランプ氏が返り咲けば経済や労組に悪影響が出るとの認識を述べた。

これに対しバンス氏は、米製造業復活を掲げ、トランプ氏への支持を求めた。

選挙戦では、産業が空洞化してラストベルト(さびた工業地帯)と呼ばれる地域の労働者や労組票の行方が注目されている。

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