【ミルウォーキー=大内清】米共和党のトランプ前大統領(78)は18日(日本時間19日)、共和党全国大会での指名受諾演説で、自身の1期目政権では「全世界が平和だった」とし、自分が政権の座にとどまっていればロシアによるウクライナ侵略は起きなかったと主張した。在任中には「戦争を電話一本で止めてきた」などとも発言した。
在任中にシリアとイラクのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)を「たったの数カ月で100%壊滅させた」と語り、米軍の能力を称賛。一方で、米軍のトップにいる一部はリベラル意識が高い「WOKE(ウォーク)」で「ばか」だと批判した。
北朝鮮による核・ミサイル開発も自身の在任中は押さえ込むことができていたとし、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は「私のことを懐かしがっていると思う」と語った。