結合状態で生まれた双子の兄弟の分離手術が米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアのフィラデルフィア小児病院で成功し、兄弟は8日に退院した。AP通信が報じた。
兄弟は昨年9月29日に生まれたアマリちゃんとジャバーちゃん。互いに向かい合い、胸骨、横隔膜、腹壁、肝臓の一部を共有していた。
医療チームは、外科医、麻酔科医、放射線科医、看護師など20人以上で構成され、8月21日に8時間かけて分離手術を行った。
母親は「2人がそれぞれ自分のベッドにいるのを見たとき、言葉では言い表せない気持ちになった」と喜んだ。
ベトナムの「ベトちゃん、ドクちゃん」などで知られる結合双生児は、出産3万5000~8万件に1件の割合で発生するとされる。フィラデルフィア小児病院は、結合双生児の分離に関する専門知識がある数少ない医療機関。