20日に行われたトランプ米大統領の就任式で、同氏を支持するロレンゾ・シーウェル牧師がときに両手を上げながら熱烈な祈祷をした。トランプ氏が昨年7月の暗殺未遂事件で間一髪、助かったことについて、神への感謝の言葉を述べた。
シーウェル牧師は中西部ミシガン州デトロイトの黒人教会に所属し、トランプ氏の選挙運動に関わった。祈祷の中で「天の父よ、第45代大統領、そして第47代大統領にミリ単位の奇跡を与えてくださったことに心から感謝しています。米国が再び夢を見始めるために、彼を呼んでくださった」と述べた。
20日は公民権運動の指導者、キング牧師の記念日でもある。シーウェル牧師は「肌の色ではなく人格の中身で判断される国で暮らすことができるよう祈ります」と述べ、キング牧師の言葉である「自由の鐘を鳴らそう」を繰り返し、約3分間の祈祷を終えた。
昨年の大統領選を巡っては、民主党の伝統的な支持基盤である黒人票がトランプ氏に流れたと指摘されている。