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ハマス不参加の見通し 15日からのガザ停戦協議 イスラエルの対応見極め

産経ニュース 2024年8月15日 8時58分

【カイロ=佐藤貴生】米国のジャンピエール大統領報道官は14日、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦を目指す間接協議が15日、カタールの首都ドーハで予定通り再開されると見通しを述べた。ロイター通信によるとハマスは協議に加わらないが、イスラエルの対応次第では協議後に仲介国と話し合う姿勢を示している。

協議の行方は、パレスチナ自治区ガザの戦闘が広域に拡大するか否かにも影響を与えそうだ。イランは7月末に自国内で起きたハマスの最高指導者殺害にイスラエルが関与したと断定し、停戦を巡る協議が失敗したり引き延ばされたりしたら、親イラン民兵組織とともにイスラエルを直接攻撃すると警告したからだ。

協議の再開は米国やカタールなど仲介3カ国がイスラエルとハマスに呼びかけた。バイデン米大統領が5月末に示した停戦案が交渉の柱で、米国からは中央情報局(CIA)のバーンズ長官らが、イスラエルからは対外特務機関モサドのバルネア長官らが参加する。

ハマスは新たな協議に入るよりイスラエルに過去の合意を履行させることが先決だとして、再開に消極的な姿勢を示していた。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は13日付で、イスラエルのネタニヤフ首相が7月下旬、停戦で合意する条件として新たな要求を加えていたと報じた。

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