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米大統領選 民主党大会が開幕 トランプ氏打倒へ気勢 バイデン氏やヒラリー氏が登壇

産経ニュース 2024年8月20日 8時25分

【シカゴ=坂本一之】11月の米大統領選に向けた民主党の党全国大会が19日、中西部イリノイ州シカゴで開幕した。史上初の女性大統領を目指す党候補のハリス副大統領(59)を後押しするためバイデン大統領やヒラリー・クリントン元国務長官らが登壇し結束をアピール、共和党候補のトランプ前大統領(78)打倒へ気勢を上げた。ハリス氏は最終日の22日に指名受諾演説し、無党派層を含め支持を訴える。

ヒラリー氏は演説で、ハリス氏は「子供たち、家族、米国のことを考えている」と勝利への協力を呼びかけ、トランプ氏は「自分のことしか考えていない」と非難した。

ハリス氏も登壇して短くあいさつし、バイデン氏の功績をたたえるとともに、「われわれは団結し、前進する」と必勝を訴えた。

党全国大会は19日、基本的な政策方針をまとめた綱領を採択。人工妊娠中絶の権利を全米で回復することや、中間層を重視した経済成長を盛り込んだ。移民問題に関し国境管理の強化と移民制度の改善を掲げ、正規移民を拡充し、不法移民を抑制するとした。

また、副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事(60)に対して各州の代議員らによる形式的な投票を実施し、支持を改めて示した。ウォルズ氏は21日に指名受諾演説を行う。

党全国大会のテーマは「国民のため、未来のため」で、ハリス氏が各地の遊説で強調する「未来」を選択する投票を呼び掛ける。「過去」と位置付けるトランプ氏が再び大統領になれば、民主党が進めてきた社会保障政策が後退し人工妊娠中絶の規制が強まる恐れなどを訴え支持拡大を図る。

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