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バイデン撤退論が米民主党で急拡大、要求の議員計35人に 本人は選挙戦継続訴える

産経ニュース 2024年7月20日 8時41分

【ワシントン=坂本一之】11月の米大統領選で再選を目指す民主党のバイデン大統領(81)に選挙戦からの撤退を求める同党の上下両院の議員が19日、計35人に急拡大した。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。新型コロナウイルス感染で自主隔離中のバイデン氏は同日の声明で、「来週、選挙戦に復帰するのを楽しみにしている」と意欲を示したが、撤退圧力は強まっている。

民主党のハフマン下院議員ら4人の下院議員は19日、バイデン氏宛ての共同書簡で、「民主党にはハリス副大統領を筆頭に有能な若手がいる」と世代交代を訴えた。

19日には民主党所属の議員11人が選挙戦からの撤退を求めたという。撤退論を掲げる議員は、上下両院に所属する民主党議員の1割を超えたといい、バイデン氏への包囲網は狭まっている。

これに対しバイデン氏は19日の声明で、トランプ前大統領(78)が18日に行った共和党大統領候補の指名受諾演説について、「過激主義を誇示した」と批判。民主党内に選挙戦勝利に向けた協力を求めた。

バイデン氏が近く撤退を決断する可能性があるとの報道に関し、バイデン陣営幹部は「勝つために戦っている」などとメディアに語り、火消しを図っている。

ホワイトハウスは19日、自主隔離中のバイデン氏について、せきやかすれ声といった症状があるが前日より回復していると説明した。

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