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米共和党、15日から全国大会 「トランプ党」化の総仕上げ 正式に大統領選候補指名へ 暗殺未遂で結束固く

産経ニュース 2024年7月14日 13時9分

【ワシントン=大内清】米共和党は15~18日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで全国大会を開き、11月の大統領選で返り咲きを狙うトランプ前大統領(78)を大統領選候補に正式指名する。トランプ氏にとっては、自身の腹心らで執行部を固めるなどして進めた「トランプ党」化の総仕上げ。13日に起きた同氏の暗殺未遂を受け、結束はかつてなく固いものとなりそうだ。

絞り込まれた4人

大会では、トランプ氏が数日中に行う副大統領候補の指名や政策綱領の採択も行われ、最終日には本人が指名受諾演説を行う見通し。

米メディアによると、相棒となる副大統領候補の選考は、白人労働者層出身の生い立ちをつづったベストセラー『ヒルビリー・エレジー』の著者でトランプ氏の長男ジュニア氏と親しいJ・D・バンス上院議員(オハイオ州選出)▽ビジネス界出身の富豪である中西部ノースダコタ州のダグ・バーガム知事▽ヒスパニック(中南米)系のマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)▽黒人のティム・スコット上院議員(サウスカロライナ州選出)-の4人にほぼ絞られたもようだ。

ポピュリズム

トランプ氏は、バイデン氏に敗れた2020年の前回選後、党内の反トランプ派を排除し求心力を維持。今年3月には、党執行部のトップ3人に次男エリック氏の妻を含む腹心を送り込み、党の組織と資金も掌握した。

その中で行われる今大会では、陣営主導による政策綱領が採択される。綱領は、強硬な不法移民対策や減税、原油増産などを前面に押し出したポピュリズム(大衆迎合主義)色の強いもので、1期目で掲げた「米国第一」をさらに推し進める内容。米主導の国際秩序に重きを置いた従来の共和党綱領とは異質だ。

異論は封殺

一方、トランプ氏への異論は実質的に封じられる可能性が高い。

予備選で同氏への不満票を取り込んで存在感を示したヘイリー元国連大使は、挙党一致に向け、予備選で獲得した代議員にトランプ氏への投票を呼びかけている。しかし、米メディアによるとヘイリー氏自身は大会に招かれておらず、トランプ氏に不満を抱く層の声が表明される機会は極端に限定的とみられる。

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