米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領(78)は6日未明、フロリダ州ウエストパームビーチで支持者を前に「米国民にとって素晴らしい勝利だ。米国を再び偉大にする」と述べ、民主党候補のハリス副大統領(60)を破っての勝利を宣言した。132年ぶりに返り咲きを果たしたトランプ氏を巡っては、虚実入り混じった好戦的で奔放な発言は健在。選挙期間中に飛び出した「トランプ節」をまとめた。
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・「バトラーに戻ってきたのは、われわれの運動がかつてないほど勝利に近づいていることを米国民に伝えるためだ」(10月5日、7月に暗殺未遂に遭ったペンシルベニア州バトラーで)
・「(ロシアによるウクライナ侵略は)交渉で戦争を決着させることが米国にとり最大の利益だ」(9月10日、ペンシルベニア州フィラデルフィアの討論会で)
・「やつらは(住民が飼っている)ペットの犬や猫を食っている」「犬を食べられたという人をテレビでみた」(同)
・「(イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘は)私が大統領ならそもそも戦闘は起きなかった」「ハリス氏が大統領になればイスラエルは2年以内に消滅する」(9月10日のテレビ討論会で)
・「(ハリス氏は)ずっとインド系だと言っていたのに何年か前に突然、黒人になった。インド系か黒人か分からない」(7月31日、シカゴで開かれた全米黒人記者協会のイベントで)
・「ハリス氏はバイデン氏よりも倒しやすい」(7月21日、CNNテレビで、民主党のバイデン大統領が撤退を表明し、後継候補として推薦したハリス氏に)
・「私はここにいないはずだった。全能の神のめぐみにより、皆さんの前に立っている」(7月20日、ミシガン州グランドラピッズで、暗殺未遂事件後初の選挙集会で)
・「米社会の不和と分断は修復されなければならない」(7月18日、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催した共和党全国大会での指名受諾演説で)
・「(北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は)私を懐かしがっているだろう」「私は北朝鮮のミサイル発射を止めた」(同)
・「ファイト!ファイト!ファイト!」(7月13日、ペンシルベニア州で暗殺未遂事件直後、聴衆に)
・「私たちの国でこのようなことが起こるとは信じられない」「大量に出血し、何が起きたか理解した」(暗殺未遂後、SNSに)
・「プーチン(露大統領)が一目置くような米大統領だったら(ウクライナ)侵略はなかっただろう」(6月27日、ジョージア州アトランタで、バイデン氏との候補者討論会で)
・「麻生氏は日本だけでなく世界でも非常に尊敬されており、親愛なる友人であるシンゾー(安倍晋三元首相)を通して以前から知っている私の好きな人物だ」(4月23日、ニューヨークのトランプタワーで、自民党の麻生太郎最高顧問との面会に臨み、記者団に)