【ワシントン=坂本一之】米国務省のミラー報道官は17日の記者会見で、中国外務省が軍備管理や核兵器を含む大量破壊兵器の不拡散を巡る米国との高官級協議の一時停止を表明したことに関し、「軍拡競争のリスクを高めることになる」と述べ、非難した。
ミラー氏は「中国はコストのかかる軍拡競争を防ぐことを選択しなかった」と指摘し、その判断は「戦略的安定性を損なう」と警告した。日本などを念頭に、中国の脅威に直面するインド太平洋地域の同盟国やパートナーの防衛に向けた取り組みを進めていく方針を改めて強調した。
またミラー氏は、軍備管理や大量破壊兵器の不拡散に関する中国との対話を今後も進める用意があることも述べた。