全米大学体育協会（NCAA）が6日、トランスジェンダーの女子競技への参加を禁止したことで、女子選手の保護を訴えてきた関係者から歓迎の声が上がった。米国の学生スポーツ界ではトランスジェンダーの女子競技参加をめぐって混乱が続いていた。
南部ケンタッキー大の競泳女子選手だったライリー・ゲインズさんは（24）は、2022年にNCAA選手権の競泳女子で優勝して話題を集めたトランスジェンダーのリア・トーマス選手と大会で争った。
ロッカールームはトーマス氏と同じで、女子選手らは裸を見られ、トーマス氏は男性器のある裸を見せたという。「私たちが感じた屈辱は言葉では言い表せない」と訴え、トランプ氏を支持する運動を展開してきた。
NCAAの決定を受けて、ゲインズさんはX（旧ツイッター）で「NCAAは男性が女性から盗んだ全ての記録、タイトル、名誉を剥奪すべきだ」と投稿した。
また、西部カリフォルニア州のサンノゼ州立大女子バレーボール部にトランスジェンダー選手が在籍していることで相手チームの棄権が相次いだことを巡り、教育省は大学への調査を開始した。