バックパッカーに人気のラオス北部バンビエンで飲酒した多数の外国人旅行客がメタノール中毒になり、米、英やオーストラリアなどの5人が死亡した。欧米メディアが報じた。
オーストラリアのアルバニージー首相は21日の議会で、19歳の女性2人が隣国タイの病院に運ばれ、1人が死亡、1人が入院中と公表。タイ当局は、死因はメタノール中毒による脳浮腫(ふしゅ)としている。
また、米国人1人、デンマーク人2人の死亡をそれぞれの外交当局が明らかにした。英国外務省は、28歳の女性弁護士の死亡を確認したと発表した。
オーストラリア人女性が宿泊していたホステルのマネジャーはAP通信の取材に対し、「2人はウエルカムドリンクのラオス産ウオツカを楽しんだ後に出掛け、早朝に戻ってきた」と話した。
東南アジアやインドなどではメタノールを混入した密造酒による健康被害が起きている。バンビエンは首都ビエンチャンの北約100キロで、カヤックや洞窟観光、飲食などが楽しめる観光地。日本の外務省によると、今のところ日本人の被害の報告はない。