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中国海警、台湾漁船を拿捕 金門島沖で 台湾への圧力強化の一環か

産経ニュース 2024年7月3日 10時10分

【台北=西見由章】台湾が実効支配する中国大陸近くの金門島沖で2日夜、台湾の漁船が中国海警局の船2隻に臨検を受け、拿捕(だほ)された。台湾の海巡署(海上保安庁に相当)が明らかにした。中国による台湾への圧力強化の一環とみられる。

海巡署によると、拿捕された現場は金門から約44キロ、中国福建省から約20キロの海域。海巡署は巡視艇3隻を現場に急行させ、台湾漁船を釈放するよう放送で呼びかけたが、中国海警局の船7隻に阻まれた。台湾漁船は福建省の囲頭港に連行されたという。

台湾メディアによると、拿捕された台湾漁船は澎湖諸島に船籍があり、台湾人の船長とインドネシア籍の船員5人の計6人がイカ漁を行っていた。

台湾側は中国船が許可なく進入するのを禁じた「禁止水域」や「制限水域」を金門周辺に設定。2月に台湾当局が追跡していた中国漁船の2人が死亡した事故を機に中国側は同海域でのパトロールを常態化し、現状変更を試みている。

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