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中国外務省が「日米2プラス2」巡り日本に抗議 「深刻な懸念」を表明

産経ニュース 2024年7月31日 12時31分

中国外務省は31日、劉勁松(りゅう・けいしょう)アジア局長が7月30日に在中国日本大使館の横地晃首席公使と面会したと発表した。劉氏は、日米両政府の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)などの会合で「中国に関する否定的な言行」が示されたとし、「深刻な懸念と強い不満」を表明して抗議した。

在中国日本大使館によると、横地氏は日本政府の立場を説明するとともに、「中国をめぐる諸懸案」について日本側の立場を改めて申し入れた。また、日中関係や共に関心を持つ課題について意見交換も行ったという。

劉氏は、日本側に対し「中国の内政に関してとやかく言うことや、一部の国とグルになって『小派閥』を組んで対立を作り出すことをやめる」よう求めた。中国側は、日本、米国、オーストラリア、インド4カ国の協力枠組み「クアッド」の外相会合での言動についても問題視した。

日米両政府は7月28日に2プラス2を東京都内で開き、共同文書で中国について「他者を犠牲にし、自らの利益のために国際秩序をつくり変えようとしている」と指摘し、深刻な懸念を表明した。(中国総局 三塚聖平)

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