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中国共産党の重要会議「3中総会」開幕 会場周辺は厳戒態勢

産経ニュース 2024年7月15日 12時2分

【北京=三塚聖平】中国共産党の重要会議である第20期中央委員会第3回総会(3中総会)が15日、北京で開幕する。会期は18日まで。党として中長期の経済政策を方向づける場とされており、不動産不況や少子高齢化、地方財政の悪化といった経済・社会課題の解消につなげる改革を打ち出すことができるかが焦点となる。

15日朝、会場となる北京中心部の施設周辺は、多数の制服警官や私服の警備関係者を配置する厳戒態勢が敷かれていた。関係者が乗っているとみられる車両が施設に向かう様子も見られた。

会議は非公開で行われ、閉幕後に国営メディアを通じて会議の概要を記したコミュニケが発表されるのが通例となっている。

3中総会では、習近平共産党総書記(国家主席)が唱える西側諸国と異なる独自の発展モデルである「中国式現代化」の推進のほか、「さらなる改革の全面的深化」の検討などが主要議題となる。人事調整も行われることが見込まれており、昨年7月に外相職を解かれた秦剛(しん・ごう)氏に残る党中央委員の役職を外す可能性がある。中国人民解放軍の汚職疑惑もあって、党内の引き締めを図るとみられる。

3中総会は、党大会の翌年の秋に開催されるのが慣例となっている。これに従えば、習氏の3期目続投を決めた2022年の第20回党大会の翌年に当たる23年に第20期3中総会が開かれるとみられていたが、遅れていた。

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