Infoseek 楽天

台湾周辺で中国軍機125機を確認、過去最多 14日の中国演習、空母から艦載機も接近

産経ニュース 2024年10月14日 21時42分

【台北=西見由章】中国軍が14日実施した大規模軍事演習を巡り、台湾の国防部(国防省に相当)は14日夕に記者会見を開き、同日午後4時半(日本時間同5時半)までに中国の軍用機延べ125機が台湾周辺で活動したのを確認したと発表した。1日の数としては過去最多という。このうち延べ90機が台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線やその延長線を越えるなどした。

このほか中国の軍艦17隻と中国海警局の船17隻も台湾周辺で確認された。中国の空母「遼寧」の艦隊は台湾本島の南東沖で確認され、艦載戦闘機の「殲15」が台湾本島南東の空域に進入したとしている。

一方で国防部は、台湾が設定する「領海」と「接続水域」、その上空への中国軍艦と軍用機による進入はなかったと説明した。また「台湾海峡周辺での海運と空運の状況は正常だ」とし、軍事演習による民間機や船舶の航行への影響はなかったとの見方を示した。

また、中国軍でミサイルを運用するロケット軍の動向を「注視している」としつつ、ミサイル発射の前に行われることがある航行禁止区域の設定などは確認されていないと説明した。

この記事の関連ニュース