【北京=三塚聖平】米ブルームバーグ通信は3日、中国共産党と政府が来年の経済政策の基本方針を決める中央経済工作会議が今月11日から開かれるとの見通しを報じた。複数の関係者が明らかにしたと伝えており、2日間にわたって開かれるとしている。
会議では、2025年の経済成長率目標を議論する見通し。24年の経済成長率目標は「5%前後」に設定されているが、25年も同水準に据え置くという観測が浮上している。
中国共産党・政府は9月下旬以降、大規模な金融緩和など景気対策を打ち出している。来年1月のトランプ次期米大統領の就任を控え、関税引き上げなどに対応するため経済政策の余地を残す公算が大きいという見方をブルームバーグは伝えている。
中央経済工作会議は、年に1度開かれる経済分野の重要会議で、習近平国家主席(党総書記)らが出席することが通例となっている。