【台北=西見由章】野球の国際大会「プレミア12」で初優勝した台湾代表をたたえる「英雄大パレード」が26日、台北市内で行われ、大勢の市民が沿道に繰り出し、凱旋(がいせん)したチームと喜びを分かち合った。
選手たちは総統府周辺の2キロ余りを大型車両などに乗ってパレード。決勝の日本戦で3ランを放ち、大会MVPに輝いた主将の陳傑憲選手らに大歓声が送られた。紙吹雪が舞う中、沿道のファンは応援歌「台湾尚勇(台湾は強く勇ましい)」を熱唱した。
エンジニアの徐瑞伯さん(26)は「優勝によって世界に台湾を見てもらうことができ、台湾の求心力も高められた」と高揚した様子で話した。
25日には頼清徳総統の特別指示により、代表チームが台湾に戻る航空機を、空軍のF16戦闘機4機が出迎えてエスコート。領空内で火炎弾「フレア」を作動させて快挙を祝福した。