【北京=三塚聖平】中国外務省の郭嘉昆(かく・かこん)報道官は6日の記者会見で、新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」の生成人工知能(AI)サービスを制限する動きが各国で広がっていることに対し、「経済・貿易や科学技術の問題を政治化するやり方に反対する」と反発した。「中国企業の合法的な権益を揺るがずに守る」とも強調した。
郭氏は「中国政府はデータプライバシーとセキュリティーを高度に重視し、法に照らして保護している」と訴えた。その上で「企業や個人に違法な形でデータを収集したり保存したりすることを要求したことはないし、これからも要求しない」と主張した。
中国政府は独自の検閲システム「グレート・ファイアウオール(電子版・万里の長城)」を築き、米フェイスブックなど海外発のインターネットサービスへの接続を厳しく制限している。米国の対話型AI「チャットGPT」の利用も中国では制限されているもようだ。