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自民・二階氏、中国軍機の領空侵犯で「遺憾の意」表明 北京で中共序列3位と会談

産経ニュース 2024年8月28日 16時49分

【北京=三塚聖平】超党派の日中友好議員連盟の二階俊博会長(自民党元幹事長)らは28日、中国共産党序列3位の趙楽際(ちょう・らくさい)・全国人民代表大会(全人代)常務委員長と北京の人民大会堂で会談した。二階氏は会談で、26日に初めて確認された中国軍機による日本の領空侵犯に対し「遺憾の意」を表明し、中国側に再発防止を強く求めた。

会談後、二階氏が記者団に明らかにした。趙氏は「侵犯の意図はない」と説明し、日中の当局間で「適切な意思疎通がなされることを期待する」と表明したという。

二階氏は、新型コロナウイルス禍で停止された日本人に対する短期滞在時の査証(ビザ)免除措置の早期再開も求めた。趙氏は「日本の各界の要望については留意し、重視している」と発言した。また、水産物や牛肉といった日本産食品の輸入規制問題についても取り上げた。

二階氏は会談後、記者団に「有意義な意見交換ができた」と評価した。在中日系企業などが要望している日本人へのビザ免除再開について趙氏から「前向きな発言」があったと手応えを語り、今後、中国側に対して「アプローチをしていかなければならない」と表明した。日本産食品の禁輸に関しては「(趙氏は)日本国民の声を代表するわれわれ国会議員の率直な意見を真剣に聞いていた」と語った。

議連の訪中は2019年以来。二階氏のほか、自民党の小渕優子選対委員長や、森山裕総務会長、立憲民主党の岡田克也幹事長らが参加している。29日までの滞在中に王毅(おう・き)共産党政治局員兼外相との会談も予定している。

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