【北京=三塚聖平】中国東部、江蘇省蘇州市で昨年6月に日本人母子らが中国人の男に切り付けられて死傷した事件で、起訴された中国人の男の判決公判が23日午前、蘇州市の中級人民法院(地裁)で開かれた。中国・上海の日本総領事館によると、岡田勝総領事らの傍聴が認められた。
判決内容は明らかになっていない。初公判は今月9日に開かれたが、求刑などの詳細は伝えられていなかった。中国政府は事件後、日本人を狙った犯行なのかといった動機など日本側が求める情報に関する説明を避けている。
事件は昨年6月24日に発生した。バス停で日本人学校のスクールバスを待っていた30代女性と未就学の男児が、中国人の男に刃物で襲われて負傷。男を阻止しようとしたバス案内係の中国人女性、胡友平さん=当時(54)=が刺されて死亡した。中国当局は拘束した男を昨年11月29日に起訴していた。