【北京=三塚聖平】中国の習近平国家主席は19日、アルゼンチンのミレイ大統領と20カ国・地域(G20)首脳会議の開催地であるブラジル・リオデジャネイロで会談した。中国外務省によると、習氏は会談で両国の経済・貿易が「高度に相互補完的であり、協力の先行きは広大だ」と述べ、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」やエネルギー、インフラ、農業、金融などでの協力継続を呼び掛けた。
両氏の会談は今回が初めて。中国側によると、ミレイ氏は「中国の信頼できる安定した協力パートナーになりたい」と応じ、中国との協力に期待を示した。
昨年12月に就任したミレイ氏は中国と距離を置く姿勢を取り、中国やロシアなど主要新興国でつくる「BRICS」への加盟を撤回した。ロイター通信は、ミレイ氏が対中強硬姿勢を軟化させているとも指摘している。