【北京=三塚聖平】中国自動車大手の上海汽車集団は30日、欧州連合(EU)欧州委員会が中国から輸入する電気自動車(EV)に追加関税を発動したことに対し、手続きが不当などとして、EUの裁判所に提訴すると発表した。
中国商務省はこれに先立つ報道官談話で「(発動決定を)同意せず受け入れない」と反発。その上で「中国側は全ての必要な措置を取り続け、中国企業の合法的な権益を断固として守る」とし、対抗措置の発動をちらつかせていた。
EU側が進めてきた中国製EVへの調査について「多くの不合理な点が存在している」と主張。一方で、EUが中国側と協議を続ける意向を示していることに留意していると指摘し、「できるだけ早く双方が受け入れ可能な解決案に達し、貿易摩擦がエスカレートすることを避けることを希望している」とEU側に呼び掛けた。