【台北=西見由章】台湾の総統府は16日、駐日大使に相当する台北駐日経済文化代表処代表に前考試院副院長の李逸洋氏(69)を任命する人事を正式発表した。9月に赴任する見通し。
李氏は2000年に誕生した民主進歩党の陳水扁政権下で党秘書長や内政部長(内相に相当)などを歴任。蔡英文前政権では17~20年に公務員人事や試験を担当する考試院の副院長を務めた。関係者によると日本語は流暢(りゅうちょう)ではないが、駐日代表に内定後は猛勉強しており「1日10時間」に及ぶこともあるという。
16年6月から8年余り駐日代表を務めた前任の謝長廷氏(78)は既に離任し、総統府顧問に相当する「資政」に就任している。